目次
はじめに
「おばあさんの身体のことを本当によくわかってくれて助かっています。いつでも相談に乗ってくれるし、自宅での介護も安心できるようになりました。」
訪問看護は導入までの心理的なハードルは高い傾向にありますが、導入後の満足感はとても高いサービスのひとつです。
訪問看護はその名の通り、看護師がご利用されるご高齢の方のご自宅を訪問するサービスです。
医療的なケアやお薬のことや健康相談にも乗ってくれます。重度の状態のご高齢方の在宅介護もできます。
このサービス、本当に便利です。
コロナ禍のときも大活躍のサービスでした。
このブログをお読みいただくことで以下のことが分かります。
訪問看護サービスとは
- 看護師さんが、ご高齢の方のお家に訪問して、ご高齢の方の持っている病気や健康状態を悪くしないようにして、できるなら、回復に向けてお手伝いするサービスです。
訪問看護はどんなことをするのか
- 健康状態の観察
- 療養生活の相談とアドバイス
- 服薬管理
- 緊急時の対応
- 主治医との連携
- リハビリテーション
- 癌末期の緩和ケア
- 点滴とか注射
- 体の状態が不安な人に介護を行う
- 認知症介護のアドバイス
訪問看護は「介護保険」で使えるの?
- 訪問看護は、介護保険で利用できますが、主治医の先生の「訪問看護が必要です」という指示が必要となります。
- 末期がんなどの場合は、介護保険に加え、医療保険でも訪問看護が利用できます。つまり、訪問看護を使う分にはほとんどどちらかの保険でカバーできます。
訪問看護師さんが見てくれるメリットは
- ご高齢の方の身体のことをよく知っている看護師さんが、ご自宅に来てくれて、病気の心配や症状の心配に向き合い、的確に答えてくれる、絶対的な安心感があります。
訪問看護を選ぶときのポイントは
- 「緊急時訪問看護加算」を算定できる訪問看護ステーションがおすすめです。
- 上記加算を算定できるステーションが複数ある場合は、そのステーションに希望する専門職の人がいるかどうかを聞いてみましょう(言語聴覚士がいる、認知症リハビリができる作業療法士がいるなど)
訪問看護の料金は
- 料金表を参考にしてください。
訪問看護ってどんなサービスなの?
例えば隣の人がくしゃみをしたあと、なんかその後に調子が悪くなったり、気になり始めると本当に心配になるよね。
おふたりはコロナのときの話でしたが、体調が悪い時、身体の調子が普段とは違うとき、介護保険の場合、そんなときに安心して相談できるのが、今回説明する訪問看護のサービスです。
例えばヘルパーさんであれば、ご自宅に来て介護のお手伝いや、家事のお手伝いなどをするっていうのは何となくイメージで分かるんだけれど、看護師さんがお家に来てくれるなんてどういう時に使うものなの?
サニーがそう話すっていうことは、訪問看護は何か敷居が高いイメージなんだね。
なんか簡単に使えるようなイメージはないね。
訪問看護も介護保険のサービスのひとつです。
ケアマネジャーに相談して利用することができます。
訪問看護って何となく分かるような気もするけれどでもどんなサービスなの?
訪問看護は、看護師さんがご高齢の方のお宅に訪問して、そのご高齢の方の持っている病気や健康状態を悪くしないように、可能であれば、回復に向けてお手伝いするサービスです。
訪問看護はどんなことができるの?
つまりどんなことができるの?
以下のようなことができます。
(;゚Д゚)スライド‼ …うん…よく分かったよ…。
訪問看護は介護保険のサービス?
訪問看護って言うとどちらかと言えば医療保険のイメージなんだけど…
確かに医師の指示が必要なサービスです。
訪問看護の多くの場合は介護保険で使えますが、末期癌とかの場合だと医療保険からの適用になります。
基本的に「介護保険」は「医療保険」よりも優先されて利用できます。
ですが、「訪問看護」は先生の指示によって、医療保険のほうが優先されることがあります。
ふーん。つまり、訪問看護を使うときには、先生の指示によって介護保険を使うのか、医療保険を使うのかが決まるんだね。なんかややこしいね。
こういうのを聞いてしまうと、訪問看護というのは深刻な状況のときしか使えないイメージで、何か具合でも悪くないと来てくれるのも申し訳ないような気がするよ。
訪問看護師さんが来てくれるメリットとは
実際に看護師さんが来てくれると、バイタルサイン(体温、血圧、脈、血中酸素濃度などのことね)を測定して、最近の様子などお話しを聞いて、必要があればアドバイスを頂けます。
思ったよりも気さくで身近に感じられるでしょう。
うーん(゜-゜)…
なんかイメージが湧くような、湧かないような…
今の話は、熟練のホームヘルパーさんの場合でも成り立つと思うけど…
つまりさ、看護師さんを頼むと何がいいの?
一言で言えば「絶対的な安心感」ですね。
たとえばサニーは体調を崩した時とかに何か悪い病気になってないかと不安になる事とかもあるでしょう?
今日のお話の冒頭の部分じゃないけど、確かに不安になることはあるよ。
そういう時にさ、サニーのことをよく知っている看護師さんが来て「その症状は大丈夫だよ」って言ってくれたら安心しない?
それはものすごく安心するね。
これが訪問看護の最大のメリットだと思うよ。
つまり、おじいちゃんおばあちゃんのことをよくわかっている看護師さんたちがついてくれるんだね。
考えてみればそれってものすごく頼もしいね。
その上、医学的な知識があって相談できるし看護も介護もできるから結局何でもできるって言う事だよね。
訪問看護を選ぶ際のポイント
訪問看護ステーションも調べてみればきっと色々出てくるんだろうけれど、どういう基準で選べばいいかな。
訪問看護師たちは、チームを組んでいるから基本的にどのステーションもそんなに力の差はありません。
じゃあどこを選んでもいいの?
強いて一つ挙げるなら、「緊急時訪問看護加算」が算定できるステーションの方がいいでしょう。
その加算はどんなものなの?
この加算は、中度や重度の介護者の在宅での生活を支えるために緊急の連絡や相談に加え、訪問依頼なども24時間365日対応する体制を持っていることが条件の加算です。
そんなありがたいサービスだと、支払いもきっと高いんじゃないの?
ひと月で574円です(地域差によってもうちょっと高い場合もあります)。
よく保険会社でも、医療保険の中に医師と相談ができるという特約が付いているものもあるよね。
でも、結局病院に行って検査してくださいとか、見てもらってくださいっていう結論に至ることが多いよね。
自分の身体のことをよく分かってくれている看護師さんに電話ができて、いざとなったら訪問してくれるこっちの方がはるかにありがたいね。
もし、どの訪問看護ステーションも加算を付けることが可能であれば次は何を基準に選べばいいんだろうね。
加算が同じ場合、次はリハビリで選ぶのはどうでしょうか?
訪問看護には訪問リハビリもあります
リハビリもあるの?看護師さんがリハビリをやるの?
看護師さんも簡単なリハビリはできます。
訪問看護ステーションにはリハビリの職員もチームの一員としているところがあります。
そこで、所属しているリハビリ職員の資格で決めるのも一つの方法です。
(・ω・`*)…どういうこと。
例えば言葉のリハビリをやりたいというおじいちゃんおばあちゃんがいたとしたら、言語聴覚士さんがいる訪問看護ステーションがいいと思わない?
メモメモφ(•ᴗ•๑) 確かにそうだね。他には何か例がある?
例えば認知症のおじいちゃんおばあちゃんがいたとして、その認知症のリハビリテーションができる作業療法士さんがいる訪問看護ステーションがあれば選びたくなるでしょう。
((φ(・ω・*)メモメモ 絶対に選びたくなるね。
加えて緊急時訪問看護加算があればますます安心だよね。
【料金表】訪問看護にかかる料金
それで訪問看護ってだいたいどれぐらいかかるの?
今回の料金は1回分の「訪問看護・リハビリ」の1割負担の料金の目安です。
これからご紹介する金額は、厚生労働省の「介護報酬の算定構造」の単位数をもとに計算したものです。
訪問看護:病院・診療所から
20分未満→¥265
30分未満→¥398
30分~1時間未満→¥573
訪問看護:訪問看護ステーションから
20分未満→¥313
30分未満→¥470
30分~1時間未満→¥821
訪問リハビリ:訪問看護ステーションから
20分→¥293
20分×2回→¥586
20分×3回(90%)→¥791
リハビリの20分×3回のときに×90%ってなに?
リハビリは1回20分で293円が単価で、普通に考えれば、1時間の場合、293×3回で879円なんだけど、お国は1時間の利用から10%減算としているため、879円の90%である791円になるということです。
続きまして、概算ですが、参考までに週2回くらい訪問看護を利用した場合のモデルケースを作ってみました。
訪問看護はもう少し加算が付くことが多いです。場合によりますがここから500~600円は増える場合もあります。上の計算はあくまで参考値としてみてくださいね。
こうやってみると、ヘルパーさんより割高だけれど、専門職の方がおじいちゃんおばあちゃんのためだけに、お家にやってきてくれるというのは心強いね。
確かに来てくれるだけで安心だけれど、せっかく来てくれたからその機会を無駄にしないようにしたいね。
前にお話をしたリハビリのヒントの回やヘルパーさんや住宅改修の時にも出ている、どのようにお家で過ごしていきたいかの内容の事だね。
そういうことが本当にわかって利用できれば、ずっとずっと家にいることが可能になります。
訪問看護はこんな人におすすめです。
訪問看護は特にどういう人にオススメだと思う。
身体のことや、症状のひとつひとつがとても気になってしまう心配症なご家族さんがいるご家庭には、安心できるサービスでしょう。
電話相談や緊急の時駆けつけてくれるというのはとても安心できることだもんね。
在宅で最期まで過ごしていきたいという時には是非このサービスも覚えといてくださいね。
今日のまとめ
訪問看護サービスとは
- 看護師さんが、おじいちゃんおばあちゃんのお家に訪問して、おじいちゃんおばあちゃんの持っている病気や健康状態を悪くしないようにして、できるなら、回復に向けてお手伝いするサービスです。
訪問看護はどんなことをするのか
- 健康状態の観察
- 療養生活の相談とアドバイス
- 服薬管理
- 緊急時の対応
- 主治医との連携
- リハビリテーション
- 癌末期の緩和ケア
- 点滴とか注射
- 体の状態が不安な人に介護を行う
- 認知症介護のアドバイス
訪問看護は「介護保険」で使えるの?
- 訪問看護は、介護保険で利用できますが、主治医の先生の「訪問看護が必要です」という指示が必要となります。
- 末期がんなどの場合は、介護保険に加え、医療保険でも訪問看護が利用できます。つまり、訪問看護を使う分にはほとんどどちらかの保険でカバーできます。
訪問看護師さんが見てくれるメリットは
- おじいちゃんおばあちゃんの身体のことをよく知っている看護師さんが、ご自宅に来てくれて、病気の心配や症状の心配に向き合い、的確に答えてくれる、絶対的な安心感があります。
訪問看護を選ぶときのポイントは
- 「緊急時訪問看護加算」を算定できる訪問看護ステーションがおすすめです。
- 上記加算を算定できるステーションが複数ある場合は、そのステーションに希望する専門職の人がいるかどうかを聞いてみましょう(言語聴覚士がいる、認知症リハビリができる作業療法士がいるなど)
訪問看護の料金は
- 料金表を参考にしてください。
いかがでしたでしょうか?お身体のことが心配な方や、ご自宅でもリハビリが必要な方にはとても便利なサービスです。この訪問看護をうまく組み合わせることで、在宅介護の安心感が格段に上がります。ご利用をお考えの方はケアマネジャーに相談してください。
今日も勉強になりました。在宅介護がんばるご家族さん皆さんのココロが晴れやかになりますように。
コロナのときは、なんか熱っぽかったり、のどがイガイガするだけでも心配になっちゃったね。