目次
はじめに
「薬剤師さんが来てくれて、薬の話をじっくりと教えてもらえたので、本当に良かったです。」
介護保険では、様々な専門職の方々がご自宅に訪問してくれます。その中で今回は薬剤師さんが訪問してくれるおはなしです。介護保険制度では「居宅療養管理指導」と呼ばれるものです。
このサービスを利用して、不満を言ったご利用者様にまだお会いしてません。ケアマネとしてもこのサービスを導入すると、服薬の心配が大幅に軽減されます。
おまけに金額も高くありません。
今回のブログを読んでいただくことで、以下のことが分かります。
訪問する薬剤師さんはどんなことをしてくれるの
- 家まで薬を届けてくれます。
- その薬の内容から逆算して、先生の考えや処方の内容を丁寧に説明してくれます。
- 薬の飲み方に関する疑問に答えてくれます。
飲み忘れない工夫も手伝ってくれるの
- 同じタイミングで飲む薬を一包化(一つの袋にまとめてくれること)してくれます。
- お薬カレンダーに薬を詰めてくれます。
- お手製の薬を入れる箱を作ってくれたりします。
いくらくらいで来てくれるの
- ひと月で517円(薬局から来てくれて、利用したい人が一つの建物に1人の場合)です。
利用することのデメリットは?
- 他のサイトでは月の利用回数が少ないことをデメリットに挙げているが、月に1回の利用で十分なため、強いて上げるデメリットはない。
薬剤師さんが訪問するの?
そうそう、薬局などから薬剤師さんも来てくれるんだよ。
びっくりだね。薬剤師さんは考えてなかったよ。
だってさ、薬剤師さんが家に来て何するの?
病院で処方された薬を持ってきてくれるよ。
(・д・)ぇ? それだけのために薬剤師さんが来るの?
持ってきた薬の説明もしてくれるよ。
( ๑´•ω•)… おくすり情報っていう紙を見ればだいたい書いてあるんじゃないの?
薬剤師さんのいいところは、その薬の内容から逆算して、先生の考えや処方の内容を丁寧に説明してくれることです。
病院へ受診に行ったとき、先生も忙しくて、なかなか丁寧に説明してくれませんよね…。
待ち時間のわりには診察はあっという間に終わってしまうことは、誰でも経験していることですよね。
たしかに診察室の中は、聞きたいことがあってもなかなか聞きにくい雰囲気だよね。
その他に用法や用量の説明や、飲み方に関する質問も「自分の家」だから安心してできるところもメリットです。
薬の飲み方って何となくわかるような…
言われてみればその通りだね。でも、飲み方に関する説明って言うと?
以下のようなことを疑問に思ったことはありませんか↓
言われてみれば、これらはなんとなく疑問に思うことだよね。すぐに忘れちゃうけど…
薬を忘れない工夫もお手伝い
- 薬を届けてくれたる
- 薬の説明してくれる
他に薬剤師さんが来てくれるメリットってあるの?
お薬を飲み忘れない工夫も手伝ってくれることかな。
そんなお手伝いもしてくれるの?
例えば以下のような工夫です。
- 朝昼夕で飲む薬を一包化(薬を一つの袋に入れてくれることね)してくれます。
- (今では100円屋さんでも見かけますが)お薬カレンダーを持ってきてくれます。
- カレンダーで忘れてしまう人は、薬剤師さんお手製で薬を入れる箱を作ってくれたりもします。
薬を飲んでもらうために、色々手伝ってくれるんだね。
訪問の時には、残りの薬も数えてくれます。
つまり飲み忘れなどの確認もしてくれるので、とてもありがたい存在です。
薬剤師が来るのはいくらかかるの?
でもさ、薬剤師さんが家に来てくれるなんて、結構お金がかかるんじゃないの?
厚生労働省の「介護報酬の算定構造」によれば、ひと月で517円(薬局から来てくれて、利用したい人が一つの建物に1人の場合)です。
ナントッ!!Σ(゚∀゚ノ)ノ そんな安いの?
まあ薬局は薬が売れることが大事だから、もちろん訪問してくれる薬剤師さんの薬局から薬を買うことになるけどね。先程話したお薬カレンダーなどもね。
薬剤師さんの訪問することは必要?
薬剤師さんの訪問って必要なことなの?
例えばご高齢の方が病院に行った時に、受診だけでも時間がかかるうえ、その後、お薬を受け取るのにさらに時間がかかるというのは想像がつきますよね。
やっと病院が終わったと思って、薬局に行ったら待合室の椅子に人がたくさん腰掛けていたら(´・ω・`)ショボーンとするよね。
例えば介護保険を使わず、10割の自己負担のままでホームヘルパーを雇って病院に通院する場合を考えてみましょう。
この場合、時間単位の金額設定になるので、病院でも時間がかかるうえ、薬局でさらに待たされると、お金がいくらかかるのか心配になりますよね。
ちなみに、病院で自費(10割の自己負担)でヘルパーさんを雇う話はこちらを参照してください。
1分1分が身を削られる思いだね。
そんな時に薬剤師さんが訪問してくれるなら、処方箋を渡して帰って来ればいいだけだよ。
それは楽だね。
そして後から薬剤師さんが家に来て薬を置いてくれるんだよ。
さらに残薬を確認してくれたり、飲み方の指導もしてくれるよ。
でもさ、前回の訪問看護師さんの回で看護師さんの役割の中に服薬の管理があったよね。
看護師さんに頼んで薬をセットしてもらえば薬剤師さんの役割はいらないんじゃないの?
確かに訪問看護師さんも薬のセットはできます。
例えば30日ぶんの薬をもらって、そのお薬をお食事ごとにまとめたりとかカレンダーにわかるようにしまうというのは、時間がかかります。
訪問看護師は基本的に30分刻みでお仕事をするので、もしお薬のセットを看護師にお願いする場合、それだけで30分はかかってしまうでしょう。
せっかく看護師さんが来てくれているのに、黙々とお薬のセットだけされては確かにもったいないね。
看護師さんはいろいろできる職業だけれど、例えばお薬に関して詳しいことを知りたいならやっぱり薬剤師さんに聞いたほうがいいと思うよ。
薬剤師さんが訪問することのデメリット
なるほどね。今まで話を聞いて、薬剤師さんの訪問はいろいろメリットがあるようだけれど、何かデメリットのようなものってないの?
サニーはこれまでの話を聞いて、何かデメリットはあると思った?
デメリットね〜
(๑•﹏•) ないね…
コロンもそう思うよ。
デメリットはないと思う…
他のウェブサイトを見れば、「月に2回しか来てくれないこと」がデメリットであると書いているところは結構あります。
ですが、多くの方は薬を月に2回も3回も処方される人ではありません。
また、これまでの利用した様子で考えれば月1回の訪問で十分に役に立っていますので、月の利用回数に制限があることは、デメリットとしての言及は行き過ぎの様に感じられます。
確かにそうだね。今日の説明を聞いて、いいサービスだと思ったよ。
利用するときはどうすればいいの?
ちなみに利用するときはどうすればいいの?
先生にお願いしましょう。その後に薬局でそのことを話せば、ケアマネさんも動いてくれます。
頼めばみんな使えるの?
全員は無理だろうね。薬局まで足を運ぶことが大変な理由を先生に認めてもらう必要があるからね。
今日のまとめ
訪問する薬剤師さんはどんなことをしてくれるの
- 家まで薬を届けてくれます。
- その薬の内容から逆算して、先生の考えや処方の内容を丁寧に説明してくれます。
- 薬の飲み方に関する疑問に答えてくれます。
飲み忘れない工夫も手伝ってくれるの
- 同じタイミングで飲む薬を一包化(一つの袋にまとめてくれること)してくれます。
- お薬カレンダーに薬を詰めてくれます。
- お手製の薬を入れる箱を作ってくれたりします。
いくらくらいで来てくれるの
- ひと月で517円(薬局から来てくれて、利用したい人が一つの建物に1人の場合)です。
利用することのデメリットは?
- 他のサイトでは月の利用回数が少ないことをデメリットに挙げているが、月に1回の利用で十分なため、強いて上げるデメリットはない。
今日も勉強になりました。
読んで頂いた皆さんのココロも晴れやかになりますように。
薬剤師さんも訪問してくれるの?