- 1 はじめにー「特養 入所 裏ワザ」で検索する皆様に順番待ちのからくりを解説ー
- 2 特養順番待ちの実態
- 3 申し込んだのに、何年も入所できない人の傾向
- 4 【特養順番待ち中のコツ】待機中のアピール
- 5 特養入所申し込み状況調書・配点の傾向
- 6 お住いの地域の施設の待機者は?
- 7 (順番を決める会議)入所検討委員会とは
- 8 特養入所待機の 裏ワザ はあるの?
- 9 【特養待機中のコツ】待機中におすすめのサービスのメリット・デメリット
- 10 大手企業のサイトがすすめる「他の種類の老人ホーム」
- 11 【これこそ裏ワザ?】早く入所できる特養
- 12 どんな特別養護老人ホームやほかの施設があるのか、リサーチしてみましょう。
- 13 今日のまとめ
はじめにー「特養 入所 裏ワザ」で検索する皆様に順番待ちのからくりを解説ー
特別養護老人ホームの魅力は
- 介護は高級な有料老人ホームとほぼ同等の「質」
- 国民年金の額でもなんとか入所できる「安さ」があります。
具体的な金額は特別養護老人ホームについての記事を参考にしてください↓
そのため、多くの人が申し込むため、200~300人くらい「順番待ち」が常態化しています。
このブログでは、この順番待ちの「中身」や「からくり」を紹介します。
お読みいただければ、他サイトで「裏ワザ」と呼ばれるものが何なのかわかるようになります。
また、いつ順番が回ってくるのか分からないという不安も軽くなるでしょう。
この記事は主任介護支援専門員の資格を持つ、現役のケアマネジャーが執筆しています。在宅介護でお悩みの方に信頼できる情報をお届けすることを目的としています。
特別養護老人ホームの順番待ちの実態は…
何年も呼ばれない人の特徴は…?
特養入所待っている間にできるアクション
特養入所を待っている間に利用するおススメサービス
他の「老人ホーム」は…?
選び方のポイントは
特養順番待ちの実態
申し込みが殺到する特養の「広域型」
特別養護老人ホームには、「広域型」と「地域密着型」という種類が存在します。違いは以下の通り。
- 「広域型」は全国各地から申し込みができます。
- 「地域密着型」は、その施設のある市区町村に住所がある人だけが申し込めます。
人気の高い「多床室」がある特養は「広域型」に多く見られます。

理由はシンプル。
利用料が安いからです。

料金が安くて、全国どこからでも申し込めるなら、たくさん申し込みたくなっちゃうよね。

そのとおり、それでご家族さんが一人に対してたくさん申し込むから、施設から見れば、各施設で申し込みの件数だけは増えることになります。
つまり、「数うちゃ当たる」的な考えで申し込んでいます。
入所希望者が「複数」申し込む場合
ひとりの申込者が(近くはもちろん、遠くても)複数の施設を申し込んでいるのが当たり前なので、「その施設だけ」を待っている人が200~300人ではないのです。
ですので、200~300人でも、(他の施設に入所するなどで)順番の進みは早くなります。
ところが、待っている間はご家族様はあちこちの施設に申し込みますが、いざ入所すると、申し込んだ施設に「キャンセル」の連絡をしてくれるご家族があまりいません。
つまり、すでに入所している人が、順番待ちをしているという状況になります。

このように、順番待ちが増えてしまう一面もあるんだね…
200〜300人待ちの内訳
すでに入所しているかたばかりではなく、以下の方も順番待ちをしています。
- 入院中の方
- すでに他界された方
- 他の家族が申し込んでいることを知らずに、あっ気にとられる入所するつもりのない方
- 状態が良くなったので(要介護3より軽くなったり、認知症状が軽快したなど)入所するつもりはなくなったが、キャンセルもしない方
- 入所前の準備がおっくうで、入所はせず、現状維持を望まれる方
以上のような方々は入所はしません。
ですが、200〜300人の待機者に含まれています。

待機者200〜300人と言っても、その行列はスカスカである場合があるんだね。
「まだ何人か順番を待っている」
と聞いていたのに、あっという間に入所できるとき
この場合は、上記の方々が前にいた可能性があります。
本当に入所したい申込者は何人くらい…?
地域性やその特養の人気度よって当然違いますが、私の経験では、200~300人待っているうち、リアルな申込者は50~60人くらいだと思います。

だいぶ少なくなったけど、それでも多く感じるね…

順位は、あくまで入所申込書の状況調書の点数で決まるから、順位を聞くと、思ったほど離れていないと感じると思います。
申し込んだのに、何年も入所できない人の傾向
何年も入所できない人の傾向
申込者の中には何年も呼ばれない方も中にはいます。
理由は、入所申込書の状況調書の「点数が低い」ことが挙げられます。この点数については後程解説します。
もう一つ理由は、「申し込んだ後に何もしない」場合です。

申し込んだら、待っているだけで、何もすることはないでしょ…?
それはその通りです。ですが…
200~300人の待機者の情報がまとまっている状態です。情報が書類に埋もれることも時にはあります。
埋もれて見つからなければ、その方が見つかる可能性は低くなります。

じゃあ、どうすればいいのさ?
【特養順番待ち中のコツ】待機中のアピール
待っているご高齢の方は
これらは、点数の上がる要因です。つまり順位が上がります。
このことを伝えておかないと、順位も動かず、埋もれていた場合は見つけることもできません。

そうは言っても、まだまだ順番待ちが長いのにアピールに意味があるの?
連絡することの大切さ
前述のとおり、特養待機者は
- すでにどこかに入所している
- そもそも入所する気がない
- 申し込みを忘れ去られている
このような方々も待っています。

つまり、「ちゃんと待機している」と気づいてもらう促しは重要なのです。
ひとつ注意する点は、アピールや働きかけが必要と言っても、過度に「順番はどうなった?」と確認することは、同じ順番待ちでも、良い印象を与えません。
介護度が変わったときや介護する家族の状況が変わったときに伝えるようにしましょう。
順番待ちのコツ
・介護度が変わった
・介護している家族に変化があった
・介護の状態が重くなった
このようなときには、申込み施設に連絡しましょう。
特養入所申し込み状況調書・配点の傾向
申込書の「得点」による順位の傾向
経験上、待機者が増えると一概に言えませんが、以下のような傾向があると思われます。
90点以上
入所待機順:TOP5に入れるでしょう。
85点以上
入所待機順:TOP10に入れるでしょう。
75点以上
一番のボリュームゾーンです。待機の比較的少ない施設に申し込んだら、TOP10にぎりぎりはいれるかも。
待機中のアピールで、順位は大きく変動します。
65点以上
ここは多床室の待機では呼ばれる可能性は低い。待機者の少ない「ユニット型個室」なら運よくTOP10に入れるかも…?
それ以下
在宅介護が難しい状況なのかもしれませんが、現状、特養での待機ではよほどの強運を持っていないと入所は難しいでしょう。申し込みだけして、他の施設を検討しましょう。

よほどの強運って?

理由はいろいろあるけど、突然たくさんの退所や前の順位の人が他に入所するなどがあって、その中に運よく入ることができた、あるいは順位が大幅に上がったなどです。
【とても重要】特養申込書類の「配点」の傾向
特養の入所待機に大きな影響を及ぼす「配点」は、その施設でブラックボックス化されてはおらず、その施設のある市区町村が公表している評価基準に準じています。

調べたい人は、どうすればいいの?
「お住いの市区町村あるいは県」「特養」「入所選考調査票」「評価基準」「点数表」などこれらのワードを組み合わせ検索すれば、確認することができます。
【特養待機中のコツ】配点の傾向として
このほか、同居家族が高齢であるか、病気があるか、他に育児や介護が必要な方がいるのかなどを聞く項目などなど、地域によって配点の考え方が異なるので、気になる方は確認しましょう。

これを見ると、
この2つがそろうだけで、かなり高得点なの?

かなり高得点になります。
この点数が、順番待ちの順位を決めます。1点の差で混戦を抜け出せることもあります。
しっかり書いてもらいましょう。
注意
在宅サービスをたくさん使うほうが高得点です。
ですが、施設系サービスをずっと利用している場合は、逆に配点が少なくなります。
お住いの地域の施設の待機者は?
待機者を調べる方法
地域によって、施設入所の待機者を公表している市区町村があります。

地域によって本当に異なります。
「市区町村名」「特養」「待機者」などで調べて、確認してみましょう。
え、この施設はこんなにたくさん待っているの⁉
これまでの読んでいただいた内容の通りです。
実際に待っている方々は、その数の1/4弱と思ってください。その方々でも、何件か申し込んでいるものです。
また、その待機者サイトの更新頻度はどれくらいでしょうか?
更新間隔が長い場合は、待機者数が変化している場合が多いです。

つまり、その数値は現在を反映していない可能性があるんです。
【重要】すぐに申し込んだほうが良いのか?
例えば、表面上300人待ちのところに、本日申し込んだら301番目にはなりません。
以下のような
- 現在の待機者:300人
- 次回の「入所検討委員会」への待機者1名
このようなカウントになります。つまり、すぐに順番待ちにはならないのです。
順番待ちのコツ
入所を希望する施設の「入所検討委員会」がいつ開催されるのか、確認しましょう。

ナントッ!!Σ(゚∀゚ノ)ノ ということは…
入所検討委員会が「終わった後」に申し込みをすると…

次の入所検討委員会まで順番が決まらないので、
順番が決まらない時間が一番長くなるってことになります。
(順番を決める会議)入所検討委員会とは
入所検討委員会はいつ開催するのか?
入所検討委員会の開催時期は、その施設によって異なるので、問い合わせたほうが良いでしょう。

その施設に問い合わせれば教えてくれます。
入所検討委員会はどう行われるの?
これまでの待機者に加え、新たな待機者も混ぜて、状況調書からの得点を参考に1番から順位をつけていきます。
ここでの順位は次回の入所検討委員会までは不動となります。

早く順位がほしい時には、次の入所検討委員会の締め切り前に申し込んだ方がいいね。
特養入所待機の 裏ワザ はあるの?
【とても重要】他社サイトでよく見られる「裏ワザ」について
おそらく、多くの方が検索する
「特養 入所 裏ワザ」
裏ワザとは何のことなのでしょう?

(。・ω・。)wkwk なにかあるんでしょ。早くおしえて💕

裏ワザ…?
ないよ。ありません。

ガ━━(;゚Д゚)━━ン!
裏ワザ はありません。
他のサイトには「裏ワザ」と書いてあっても、中身はこの記事と同じような内容です。
というか、本ブログ「かいごのともしび」のほうが、よっぽど詳しく解説されています。

ε-(`∀`*)ホッ それなら良かった。
確かにこれまでの内容は裏ワザという感じじゃないよね。

それを「裏ワザ」というのは、大げさだと思うよ。
【特養待機中のコツ】特養の申し込みは
- 入所検討委員会に合わせてタイミング良く待つ
- 申し込んだ後は、申し込みのご高齢の方や家族に変化があったときはすぐに報告。
- 複数の特養に申し込む
これらにつきます。
【特養待機中のコツ】待機中におすすめのサービスのメリット・デメリット
待機中は、他のサービスを利用して待つしかありません。おススメは以下の3つ
申し込んでいる特養のショートステイのロング利用
ショートステイのロング利用はこちらをご覧ください。
メリット
デメリット

ほとんど入所と同じだもんね。
老健の利用
詳しくはこちらをご覧ください。
メリット
デメリット

基本は3か月の入所期間です。
もし、本当に気に入ったときには、どれくらいいられるのか、確認したほうがいいですよ。
小多機(小規模多機能型居宅介護)の利用
詳しくはこちらをご覧ください。
メリット
デメリット

小多機の「お泊り」の料金が高いので、お泊りの利用が増えてきたら、施設入所のタイミングと言えるでしょう。
ちなみに、今後介護系のサービスを使うに当たり、どのような種類があって、どうすれば良いかわからない方は、以下の記事で、「現在地」を確認することをおすすめします。
大手企業のサイトがすすめる「他の種類の老人ホーム」
現役ケアマネの意見
介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は基本的におすすめしません。
理由はサービスが不安定なうえに、金額が高いからです。これに尽きます。

広告などでは一見安そうに見えますが、実はいろいろ隠れコストがあります。
詳しくはこちらの記事からどうぞ↓
サービス内容も微妙です。夜間は無人で、警備会社が呼び出しボタンで対応(これも有料)というところもあります。
逆に以下の方は利用をおすすめます。
唯一利用をすすめる条件としては、以下の2つどちらも該当する人です。
この方々は、身元保証人になる方がいないので、特養や老健の入所を断られる傾向があります。
ですので、サービス付き高齢者向け住宅のなかには
- 身元保証人なしでも可能
- 生活保護受け入れ可能
- 最期までお世話をしてくれる
そちらをご利用するとよいでしょう。
【これこそ裏ワザ?】早く入所できる特養
地域密着型やユニット型個室の施設を確認しましょう

話を聞いていてさ、だんだん待つのが当たり前のような展開になっているけど…
なるべく待たないための方法はないの?
多床室の待機者の中には、他の地域からの申込者もいましたね。

「広域型」って言っていたね。
全国各地から申し込みが可能なんだよね。

逆に「地域密着型」であれば、お住いの市町村の方だけが申し込みができます。
意外と申込者は少ないです。
地域密着型の施設は「ユニット型個室」の場合が多いです。申込先に確認してみてください。
金銭的に折り合えば、「ユニット型個室」の特養はおススメです。

ユニット型個室の特養は、お部屋の造りや、サービスもやや手厚い分、料金は割高になります。
しかし、介護付き有料老人ホームよりは料金を抑えて入所ができます。
そして何より、待機者が多床室に比べて圧倒的に少ないです!

利用料金が何とかなりそうなら、申し込みの選択肢の一つにしていいと思います。
特に、負担段階が「第2段階」の人にはおすすめです。
実は料金を見ると、多床室と大きい差が見られません。「第2段階」の方も申し込みの選択肢としてはありです。

負担段階って何❓という方はこちらをご覧ください↓
待機者が少ないときに申し込むと、それこそ「裏ワザ」と呼ぶにふさわしい、「臨時の入所検討委員会」というものを開催することがあります。
こんなレアなユニット型個室もあります!

「ユニット型個室的多床室」というお部屋を持つ施設がたまにあります。
このお部屋は、2部屋分の大きいお部屋で、天井は通っていますが、真ん中が壁で仕切られていています。

つまり、ほとんど個室です。
ですので、その部屋が集まりユニットケアの体裁が整っている施設があって、その部屋のことを「ユニット型個室的多床室」と呼びます。

((φ(・д・。)メモメモ それで…
このお部屋の良い点は、通常のユニット型個室の料金より少し安いことです。以下に通常のお部屋代(第4段階)の金額を示します。
もし「第2段階」で「ユニット型個室的多床室」を選ばれると、「第2段階・ユニット型個室」の時よりさらに料金をお安くすることができます。
そのようなお部屋のある特養もありますので、ぜひ探してみてください。
個室系の施設、順番待ちにはこんなメリットも…
「ユニット型個室」や「ユニット型個室的多床室」など個室系の施設の順番待ちには、「入所までの進みが早い」というメリットがあります。

順番がさくさく進むってこと?
どうして…? ( •ω•˘ ).。oஇ

多床室は「男性部屋」と「女性部屋」に分けられています。
つまり、男性の順番待ち1位であっても、女性部屋しか空かないときには、その男性は入所できなんだよ。
その点、ユニット型個室など個室の場合は、個室であるため、男女差がなくなります。つまり、空けば男性女性関係なく入所ができます。

φ(*’д’* )ナルホド 個室ならではのメリットだね。
順番待ちも少ないし、順番の進みが早いなら、金額次第だけど、ぜひ検討したいね!
ユニット型個室については、こちらの記事から更に詳しく知ることができます。
どんな特別養護老人ホームやほかの施設があるのか、リサーチしてみましょう。
これまでのお話を参考に、お住まいの地域ではどのような介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)があるのか調べてみましょう。

信頼性が高いのWAMnetを利用しましょう。
少し細かい設定が必要だけど、厚労省関連のサイトなので、確実ですね。
介護保険関係の情報には、行政(市町村)の情報であっても古いものが多いです。
「WAMnet」は、介護保険のサービスだけではなく、介護保険以外の様々な福祉関連の情報が盛りだくさんなので、興味のある方は調べてみてください。

WAMネットの使い方を紹介した回がありますので、こちらを参考に使ってください↓
今日のまとめ
特別養護老人ホームの順番待ちの実態は…
何年も呼ばれない人の特徴は…?
特養入所待っている間にできるアクション
特養入所を待っている間に利用するおススメサービス
他の「老人ホーム」は…?
選び方のポイントは
いかがでしたでしょうか?
今回のブログでは、特別養護老人ホームの順番待ちのからくりを余すことなくお届けしました。
これらを参考に、特養の申し込みをされたり、順番待ちの不安が軽くなることを願うばかりです。

介護を頑張る皆様のココロが晴れやかになりますように。
どうして多床室が人気なの?