目次
はじめに
親の健康が急に悪化し、突然の入院。
その後の生活は介護が必要との診断を受けると…
「介護離職をしなければならないのか?」
という疑問に直面します。
「長年築いてきたキャリアを、本当に手放さなければならないのか?」
という不安もよぎります。
この記事では、「介護離職をしない方法」と「遠距離から親の介護」をキーワードに、介護が必要となった際の効果的な準備と計画について解説します。
介護保険のサービスが始まるまでの必要な準備期間は、経験上「5日間」と考えています。
この期間を、介護休暇や年次有給休暇を有効活用することで、仕事と介護の両立が可能となります。
介護離職は、社会全体の問題になっています。この記事が、介護離職を避けるヒントとなれば幸いです。
今回ご紹介する「5日」は、「連続5日」ではありませんので、注意して下さい。
介護保険申請の日:スムーズな手続きと心のケア
介護保険の申請は、一見複雑に見えるかもしれませんが、とても簡単です。実際の申請は30分以内で終わります。
しかし、初めての方は不安や疑問が多く、申請の経緯や背景について、市町村役場の職員から詳しく聞かれることがあります。
そのため、余裕を持って1日の時間を確保することをお勧めします。
心の準備と気分転換
この申請の日は、ただの手続き日で終わらせないことが大切です。ご家族と一緒にランチを楽しんだり、一緒に過ごすことで心の負担を軽減できます。
ランチや散歩は、心のリフレッシュになるね。
特に、介護の状況やこれからについて話し合う良い機会となります。気分転換を図りながら、話し合ってみましょう。
これからのことを考えるのは大事だね。
時間の有効活用
もし、日中に時間を取ることが難しい場合でも、市町村によっては平日に「時間外窓口」が設けられています。これを利用すれば、仕事や他の予定との両立もできます。
時間外窓口は17時以降も開いているので便利です。
時間外窓口があるかどうか、利用時間については、お住まいの市町村に問い合わせてください。
つまり、この介護保険申請のための「1日」は、数時間でも終わるってことなの?
その通り。有給休暇を時間で利用できれば、申請はできます。
今回のブログは「遠距離介護」も想定していますので、1日有休をとって、手続きを終わらせるイメージで書いています。
介護保険申請の日は、手続きだけでなく、心の準備と気分転換を図りながら、スムーズかつ効率的に申請を進めましょう。
主治医意見書作成の日:手続きをスムーズに!
介護保険申請で必要な主治医意見書。イメージ的に大変と思いますよね。
しかし、基本的には「病院へ受診するだけ」ですので、心配いりません。
主治医選びは大事!
主治医は大きな病院や有名な医師じゃなくても大丈夫です。
大事なのは、ご高齢の方のことをよく知っている医師を選ぶこと。ネームバリューに惑わされずに、選んでください。
どうして、大病院や有名な先生のじゃなくても大丈夫なのかは、以下のブログで解説していますので参考にしてください。
予約の時に事前に伝えましょう。
次に、予約の際には、主治医意見書の作成をお願いする旨を伝えておきましょう。そうすることで、医師も診察の際に意見書作成に必要な情報を聞くことができます。
これで、診察後の意見書作成もスムーズに進むね。
適切に主治医を選び、予約を取って受診すれば、意見書作成も負担を感じないでしょう。
介護認定調査の日:準備とコミュニケーションでスムーズに!
介護認定調査の日は、介護保険申請の重要なプロセスの一つです。
認定調査は約1時間程度で終わりますが、その中の質問は細かく、時々緊張を感じることも。
準備とコミュニケーションで、この日をスムーズに乗り越えましょう!
事前の準備は大切
認定調査では、様々な質問をされます。
質問に対しての答え方について、詳しくはこちらのブログをご覧ください。
事前に話す内容をメモしておくと、緊張する場面でスムーズに会話ができます。忘れがちなポイントも、メモがあれば確認しながら話すことができるので、お勧めです。
調査員とのコミュニケーション
もし、ご高齢の方が調査の時に限って、「隠された力」を発揮した場合は、調査の後、玄関先などご高齢の方の目が届きにくい場所で、調査員に普段の様子をしっかり伝えましょう。
ケアマネジャーと契約の日:余裕を持ったスケジューリングで安心スタート!
ケアマネジャーとの契約日は、契約手続きやアセスメントが行われ、それぞれ約1時間ずつ、合計で2時間程度の時間が必要となります。
そのうえ、高齢者の方もお話ししたくなることが多いので、さらに時間がかかることもあります。余裕を持ってスケジュールを組むことが大切です。
(その前に)ケアマネジャーの選定
ケアマネジャー探しから始める場合、選定には時間と労力がかかります。
信頼でき、コミュニケーションが取りやすいケアマネジャーを見つけるため、複数の候補を比較検討しましょう。
適切なケアマネジャーの選定には、さらに1日の時間が必要となることを計画的に考慮して良いでしょう。
ケアマネジャーの選び方について、詳しくはこちらのブログをご覧ください。
結局さ、ケアマネさんが決まっていれば、「契約とアセスメントの日」の1日だけになるけど、ケアマネさんが決まっていなければ、もっとかかるということになるんだね。
遠距離介護の場合、直接足を運ぶことは難しいので、ケアマネジャーの事業者を探して、電話で相談するという流れになるでしょう。
ケアマネさんをはじめ、その他介護保険サービスの選び方について、詳しくはこちらのブログをご覧ください。
アセスメントの重要性
アセスメントでは、高齢者の方の生活状況や健康状態、ニーズが詳細に評価されます。
これにより、最適なケアプランが作成されるため、十分な時間を確保し、正確な情報を提供を心掛けましょう。
介護保険サービス契約の日:計画的に進めてスムーズスタート!
介護保険サービス契約の日は、サービス担当者会議や各サービス事業者との契約が行われます。
この日は多くの手続きが集中するため、計画的に進めることで、スムーズに介護サービスを開始できるでしょう。
サービス担当者会議の重要性
ケアマネジャーが開催するサービス担当者会議では、利用するサービスの内容やスケジュールが詳細に決定します。
この会議は30分程度で終わりますが、この会議が今後のサービス提供の基盤となるため、とても重要です。
各サービス事業者との契約
ホームヘルパーやデイサービスなど、利用する各サービス事業者との契約もこの日に行います。
各サービス事業者との契約には、1サービス事業所で約1時間ずつ時間が必要です。
契約は、聞いているのも大変だけど、契約書にひたすらサインするのも大変そうだね…
スムーズなサービス開始のために
介護保険サービス契約の日は、多くの手続きが集中する日です。事前にスケジュールを確認し、計画的に進めることで、スムーズかつ確実に介護サービスを開始できます。
手も疲れるし、重要な話が長い時間続くから、お茶やおやつを取りながら、集中力を維持してくださいね。
今日のまとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、介護保険サービスが始まるまでに必要な日数についての内容でした。
まずは以下の「5日分のお休み」は確保するようにしてください。
介護保険申請の日
介護保険の申請は、実際には30分程度で完了可能ですが、初めての場合は、申請の経緯なども聞けるため、余裕をもって、1日の時間を確保することがお勧めです。
また、ご家族とランチを楽しむなど、気分転換も図りましょう。 時間が取れない場合は、市町村の「時間外窓口」を利用すると良いでしょう。
主治医意見書作成の日
介護保険申請には、主治医意見書が必要です。主治医選びでは、ネームバリューではなく、ご高齢の方の状態をよく理解している医師を選びましょう。
予約の際は、意見書作成の旨を伝えておくとスムーズです。
介護認定調査の日
認定調査は1時間程度ですが、細かい質問があるため、事前に話す内容をメモしておくと良いでしょう。
もし、ご高齢の方が頑張ってしまっても、調査の後、調査員と申請者の目が届きにくい場所で、普段の様子を伝えると効果的です。
ケアマネジャー契約の日
ケアマネジャーとの契約やアセスメントには各1時間程度必要です。 ご高齢の方も話したくなるため、余裕を持ってスケジュールを組みましょう。
ケアマネジャー探しから始める場合は、さらに1日が必要です。
介護保険サービス契約の日
サービス担当者会議や各サービス事業者との契約には時間がかかります。
例えば、ホームヘルパーやデイサービスなどを利用する場合、合計で2時間程度はかかると考えてよいでしょう。
介護保険サービスが始まった後は…?
それ以降に必要となる時間は以下の通りです。
- 毎月のケアマネジャーの訪問(月に1回程度、30分~1時間くらい)
- 服薬をもらうための受診(月に1回程度、半日くらい)
- 定期的なサービス担当者会議(年に数回、30分)
「年次有給休暇」と「介護休暇」を時間利用なども駆使して、利用していけば介護離職をしなくても介護をしていくことは可能となるでしょう。
今後の介護で、心配される皆さまのココロが晴れやかになりますように。
福行さんは「5日間」って考えているんだね。