目次
はじめに
ご家族様が初めておじいちゃんおばあちゃんの異変に気付いた時にどうすればよろしいのでしょうか。
色々なサービスが介護保険にはありますがその第一歩として 「介護認定を受ける」 必要があります。
介護認定申請の流れは、更新申請であっても同じです。
今回の内容を読んでいただければ、ご家族様から見た介護認定申請の流れが分かりますので、介護認定申請での心配は減るでしょう。
介護保険の申請の手順
- 介護保険を申請は以下の流れです。
- お住まいの市町村の役場に行く
- 介護保険の認定のための申請書を書く
- しばらくして認定調査の電話がかかってくるので希望日を伝える
ご家族さんが申請中にやるべきこと
- 介護保険を受ける人に主治医の先生がいない場合は、主治医になってほしい先生のもとに受診して介護認定を受ける旨を伝える。
- 大きい病院よりも、近くのお医者さんの方が対応は早い。
- 認定調査ではおじいちゃんおばあちゃんが頑張ってしまうことが予想されるので、調査員さんを見送る玄関先や調査員さんと二人で話ができるタイミングで本当のことを伝える
いつから介護保険のサービスが使えるから分かります
- 介護保険のサービスは申請した時から利用することはできるがサービスの使いすぎには注意する
介護認定申請の流れ (ご家族様からの視点から)
いきなりおしかけても「まずは 介護保険の介護認定を受けて ください」と言われると思うよ。
介護保険の介護認定か・・・、なんかめんどくさそう・・・
たしかにお役所の仕事だからめんどくさそうに思えるだろうけど、意外と簡単なんだよ。
介護認定申請の流れは以下の通りです。
(主治医がいる場合)
介護認定申請の申込書に記入する(市町村役場やお近くの地域包括支援センターで)
介護認定調査の連絡が来る
おじいちゃんおばあちゃんが介護認定調査を受ける(ご家族様は立ち会う)
介護認定申請の結果(介護度)が届く
え!!、これだけ・・。
あの、1次判定とか、2次判定とか介護認定審査会とかややこしそうなことはないの?
それはお役所の内輪の話なので無視。介護認定申請の流れで、ご家族側のアクションとしては、
- 書類の記入(簡単です)
- 電話の応答
- 調査の立ち合い
だけになります。
なお、この在宅介護が始まるまでの、期間についてのことは、こちらのブログを参考にしてくださいね。
主治医意見書について
主治医の先生って誰になるの?
介護保険を受けたい人(おじいちゃんやおばあちゃん)がよく通っている病院や医院の先生のことだよ。
何か所か通っている場合は?
そのときは、介護保険を受けたい人の身体のことをよくわかっている先生の方がいいね。
そう言われると、身体のことをわかってそうなのは、A医院だね。
でも、あそこの先生よりは、もう一つのB大学病院の先生のほうが、立派だし、よさそうな気がするけど…
と考えてしまう場合はどうすればいいの?
大学病院や大きな総合病院の場合、
- 先生が忙しすぎてなかなか主治医意見書を書いてくれない。
- 突然転勤されて放置されることもある(このパターンは結構ある)。
- 書いてくれても、内容があっさりしていることが多い。
入院しているときに申請すれば話は別だけど、入院していないときはあまりおすすめできないね。
そもそも、介護認定審査会(介護度を決める会議のことね)では、医師の名前、病院名は伏せられているから、ネームバリューは全く役に立たないです。
主治医がいない場合
主治医の先生がいない場合は?
その場合は、どこか(家の近くとか)の医院や病院に行って「介護保険の主治医意見書を書いてほしい」と言って受診すれば大丈夫。
主治医の先生がいても、最近(3か月以内)通ってないな、とか、しっかり書いてほしい場合は、受診したほうがいいね。
結局、主治医意見書という書類も必要なんじゃないか。
たしかにそうだけど、この意見書は直接お目にかかる書類じゃないからそんなに気にしないでね。
それよりも認定調査の立ち合いのほうが、審査のベースになるから、もっと大事だから。
介護認定申請の流れ ・介護認定調査について
行政からのお役人が来て身体の調査となると、おじいちゃんおばあちゃんは頑張っちゃうかもね・・・
たしかに、その時ばかりは普段以上の力を発揮して、いつも以上に身体の調子をよく見せてしまうことが、本当によくあるね。
「私は元気です。病気一つしたことありません。ほらこの通り」みたいな・・・
そんな時はどうするの?
「ちょっとお見送りしてくるから」
と調査員さんと一緒に玄関まで行って、
「今日は調子よさそうにふるまっていましたけど、実際は・・・」
と普段の様子を遠慮なく話せばいいよ。
順番としては、この後にもう認定が決まるから、しっかりと伝えたほうがいいかもね。
介護認定の疑問「いつからサービスは利用できるの?」
そう、そして1か月くらいして、ようやく介護認定結果が出ます。
- 介護保険証(要支援1~要介護5のいずれかの結果が記載)
- 負担割合証(1割~3割が記載)
が申込書に記載した住所に届きます。
( ゚д゚)1か月!そんなにかかるの!!その間はサービスを使わずに待っているの?
一応、申し込んだ後からすぐにサービスは利用することができるよ。
でも使った回数と、介護認定の結果(介護度)によっては、ものすごくお金がかかってしまうから、介護認定が出る前は使い方には注意が必要だね。
お金の話か・・・今日はいろいろ聞いた後だから、また今度にするよ。
そうだね。介護保険のお金のことについては次回のおたのしみにしましょう。
今日のまとめ
「 介護認定申請の流れ」の今日のまとめはこちらになります。
- お住まいの市町村の役場に行く
- 介護保険の認定のための申請書を書く
- しばらくして認定調査の電話がかかってくるので希望日を伝える
ご家族さんが申請中にやるべきこと
いつから介護保険のサービスが使えるから分かります
今回は介護認定申請の流れについて解説していきました。
さらに「介護認定調査のコツ」を合わせてお読みいただくことで、介護認定申請の心配は大きく軽減されるでしょう。
皆さんの心配のココロが晴れますように!
介護保険のサービスは、例えばデイサービスとか施設に直接お邪魔して「使わせてください」って言えば利用できるの?
たとえば、「うちのおばあちゃんが急になんだかおかしくなっちゃって・・・」みたいな時にはすぐに使いたくなるけどな・・・